topimage

2017-06

スポンサーサイト - --.--.-- --

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

『 第2回 矢野義昭氏講演会に参加 』 - 2014.01.25 Sat


当会ブログにお越しいただき誠にありがとうございます。
一人でも多くの方に「戦後レジーム脱却」の重要性を訴えるため、何卒“人気ブログランキング”にクリックをお願い致します。

人気ブログランキングへ



作家・国際政治学者の深田匠 氏書き下ろしの小論文や『 軍事アナリストの最新軍事情勢レポート 』などの、当会オススメ記事はこちらのURLから
http://sensapo.blog.fc2.com/category2-1.html
http://sensapo.blog.fc2.com/blog-category-2.html





昨年になりますが、12月20日(金) 矢野義昭元陸将補の講演会にお手伝いを兼ねて参加いたしました。

平成25年12月20日(金) 第2回 矢野義昭講演会001
講師:矢野義昭元陸将補

********************
講師略歴
   昭和25年 大阪生まれ
   昭和43年 大阪府立大手前高校卒
   昭和47年 京大工学部機械工学科卒
           (同年同文学部中国哲学史学科に学士入学)
   昭和49年 同卒業後、陸上自衛隊に一般幹候(U)で入隊
           自衛隊での主な職歴 第6普通科連隊長
                         兵庫地方連絡部長
                         第1師団副師団長兼練馬駐屯地司令
   平成18年 陸上自衛隊小平学校副校長を最後に退官
          (最終階級陸将補)

現在の要職
   クライシスマネジメント協議会 理事
   日本安全保障・危機管理学会 顧問
   日本経済大学大学院 特任教授
専門分野
   北朝鮮の核・ミサイル開発、テロ対処、パレスチナ問題など
********************


当日は「集団的自衛権と日米安保の動向」をテーマに、元自衛官ならではの視点から非常にわかりやすく講義いただきました。

平成25年12月20日(金) 第2回 矢野義昭講演会002
会場は満席でした。



以下、講義内容から


集団的自衛権の問題*******************************

集団的自衛権 ─ 現在の政府見解は「権利はあるが行使はしない」という極めて歪な解釈である。
わが国が集団的自衛権を行使することは、自衛のため必要最小限度の範囲を超えるものであって、憲法上許されないと解されている。

・集団的自衛権が国連憲章に盛り込まれたのは、素案ができた最終段階である。
もとより国際の平和及び安全についての最終責任を負うのは常任理事国(P5)の5ヶ国という事は決まっていた。
しかし「侵略を仕掛けてきたのがP5のいずれかの国ならば、その横暴を抑える事は極めて困難」とP5以外の国が異を唱えたことにより、集団的自衛権が憲章に盛り込まれるに至った。
つまり一部の勢力が歪曲して言うような「大国の侵略行為に加担する」ことではなく、むしろ「大国の侵略行為に対し、小国が連帯して阻止する」ことこそが本来の目的である。

・集団的自衛権を行使することは日本の国防体制として在るべき姿に近づくという事であり、決して軍国主義になる訳ではなく、ごく当たり前の事を当たり前に出来る国になるという事。
これからの3,4年が非常に重要な時期であり、この時期にやるべき事をやらなければ、防衛力だけではなく総合国力が低下し、わが国が奈落の底に沈んでしまうことになりかねない。

・現在の安倍政権の安全保障に対する取り組みは期待が持てる。
集団的自衛権を本来のあるべき行政的判断に立脚して根本的に見直すと明確に発言しており、4類型(※)の拡大をはじめ、現政府解釈の見直しに強い意欲を示している。
また、国家安全保障会議(日本版NSC)事務局長も同じ見解であると明言している。

(※)4類型の安全保障問題
①公海における米艦の防護
②米国に向かうかもしれない弾道ミサイルの迎撃
③国際的な平和活動における武器使用
④同じ国連PKO等に参加している他国の活動に対する後方支援

・昨年の日米2プラス2において“米民主党オバマ政権下”のヘーゲル国防長官が集団的自衛権の行使に理解を示した事の意味は大きい。
また、日露2プラス2においてもロシア側は理解を示した。


防空識別圏の問題*********************************

防空識別圏 ─ ADIZ(Air Defense Identification Zone アディズ)
国際法的な根拠はない。領空侵犯に対処するために便宜上の区域として設定したもの。欧州など狭くかつ各国間に信頼関係が有る場合を除き、一般に他国の識別圏と重なることはない。
領空に向かって防空識別圏内に進入してきた機体に対して識別を要請し、応答しなければスクランブル(戦闘機の緊急発進)をかける。

・今回、中国が設定した防空識別圏は一般的なそれとは3つの点で大きく異なる。
①飛行計画の提出を「要請」ではなく義務付けている。応じなければ「防衛的な緊急的処置」をとると言っている。
②通常、防空識別圏とは“領空に向かって接近”してくる機体に対してのものだが、どの方向に向いてようと識別対象になる。
③東アジアにおける日・韓・台の防空識別圏と重なっている。

・近い将来、黄海上や南シナ海上への防空識別圏の設定も中国は示唆しており、益々の混乱が懸念される。

・防空識別圏が重なってることの問題点として次の事が考えられる。
領空侵犯対処の任務を負ってる各国の空軍機は、国内の規定(武器使用等)に従って対処するが、その規定はどの国も警備上の理由から一切公表しない秘密事項である。
重なった識別圏内でお互い手の内を見せないスクランブル機同士が対峙した際、偶発的事故や撃墜ということが起こりえる。
その為、スクランブル機同士あるいは司令部間の周波数帯を設定したホットライン的な意思疎通の手段や、事故防止の協定を結ぶなど何らかの対処法を講ずる必要がある。
しかしながら中国が設定した防空識別圏には尖閣諸島も含まれているため、正面から外交的協議や協定を結ぶことは中国の尖閣に対する施政権を潜在的に認めてしまうことになるので難しい。
とはいえこのまま引き下がると中国側の思うツボになるので、現在の政府の対応のとおり拒否し続けるしかない。

・今回、中国が防空識別圏を設定した目的はアメリカが作った国際秩序に対するあからさまな挑戦であり、アメリカの威信を低下させ中国の存在を国内外に見せ付ける狙いがある。
すでに効果がでており、アメリカを含めたどの国も今回の防空識別圏の設定を認めないとは言ってはいるが、民間航空機の飛行計画提出を明確に拒否してるのは日本だけ。
日・米・台・韓の間でも対応に温度差が出ており、足並みを乱れさせるという点も中国の目的のひとつと考えられる。

・日本にとっては特に尖閣の防衛という点で問題は重大であり、中国が尖閣を奪取するにあたっての航空優勢をとるための布石ではないかと考えられる。
昨年1月の中国海軍レーダー照射事件のように、自衛隊のスクランブル機がロックオンされるような状況にまで至った場合、果たしてどこまで動けるのか(撃墜できるのか)。
つまり「抑制的にコントロールされた自衛隊の武器使用をどこまで認めるか」は非常に重要なポイントである。

・この問題で中国が引き下がることや撤回することは絶対にありえない。
法改正を含めたルールの見直しを急がなければならない。

朝鮮半島情勢*************************************

[ 韓国 ]
・韓国は本来ならば日米と一体になって、中国の軍事的圧力に対して共同防衛すべき立場。しかし残念ながら現在の朴槿惠政権も日本との連携には拒否の姿勢。

・韓国の富を増やすには、貿易輸出入ともにトップの中国の存在が大きい。対する日本との貿易はずっと赤字。

・背景にあるのは長期に渡る朝鮮半島の統一戦略と考えられるが、現状では北朝鮮との格差が激し過ぎて、統一したところで韓国の負担が大きくなるだけ。そのため韓国としては、中国式の改革開放を真似て経済状況を建て直しさせるよう、北朝鮮に対して中国から圧力をかけてもらいたい。

・北朝鮮は核ミサイルを持っているが韓国は持っていない(アメリカに依存)。そのため南北統一を果たせても最終的な抑止力を北朝鮮が持つことになり、韓国が主導権を握れない。

・パワーバランスの差を埋めるため、韓国は2020年を目標に自主防衛体制を作るという長期戦略をとっている。その核心になるのが弾道ミサイルを搭載した潜水艦を作るということ。

・韓国は米韓のミサイル協定と原子力協定を見直したいと考えており、一貫して日本と同等にウラン濃縮とプルトニウムの抽出を認めろと言っている。ちなみに日本は核保有国でないにもかかわらず世界の中で唯一(平和的利用としての)ウラン濃縮とプルトニウムの抽出の両方を認められた潜在的核保有国である。原発は安全保障上の問題の根底と関わっているということをしっかり認識しておかなければならない。

・日本と韓国の間でACSA(アクサ=物品役務相互提供協定)とGSOMIA(ジーソミア=軍事情報包括保護協定)の締結はされなかったが、その後こともあろうに中国と協議を行った。つまり安全保障面でも韓国は中国に擦り寄ってるという事である。

・韓国は中国を刺激したくない思いから、アメリカのMD(=ミサイル防衛システム)加入を強硬に拒否し、自らの抑止力としての核と弾道ミサイル能力を保有しようとしている。

[ 北朝鮮 ]
・金正日が健在の頃から貿易はほぼ中国依存の経済植民地と言える。北朝鮮は世界でも有数の鉱物資源の豊富な国だが、軒並み中国資本に乗っ取られている。

・中国は日本海に進出するため、何億ドルと投資して旧満州東北三省からの各種インフラ、羅先(ラソン)特別市の港湾の拡張を進めている。対馬をはじめ裏日本(日本海側)の地域が中国海軍の脅威下にさらされる日が目前に迫っている。

・軍事的な近代化が進んでいる韓国に比べ、北朝鮮では中国から得たと思われる中古の機体や軍事設備が増えているだけ。貴重な鉱物資源の権利を売り渡してもなお中古の機体(70年代レベル)しか譲ってもらえないという現実。

・核ミサイルで抑止力を確保しつつ、通常戦力に割いていたお金を経済改革に回して近代化することが金正恩と張成沢の共通の目標だった。ところが中国との利権を張成沢が独り占めしようとして金正恩の怒りを買い粛清された。
しかしこのようなことは金王朝に始まったことではなく、歴代の朝鮮王朝の伝統ともいえる。

・今回の粛清劇の大きな目的は、金正恩が唯一無二の独裁者であり利権を含めた全ての決定権を持っているのだと内外(特に中国)に知らしめる狙いがあったと考えられる。





以上、当日の講義内容でした。

ますます混迷する東アジア情勢の中で、はたして日本はどう動くべきなのか。
眼前に迫る軍事的脅威に対して、我々国民にいったい何ができるのか。
一人一人が考え、行動してまいりましょう。





最後までご覧いただき誠にありがとうございました。

一人でも多くの方に「戦後レジーム脱却」の重要性を訴えるために、“拍手”と“人気ブログランキング”をそれぞれクリック願います。

人気ブログランキングへ
スポンサーサイト

● COMMENT ●

お疲れ様です

今回もためになるお話をわかりやすくまとめて下さり、ありがとうざいます。
防空識別圏のことなど、あやふやにしか理解していなかったことが整理できました。

やっぱりキーとなるのは中国なのですね。

東アジア諸国との付き合いには今度行われる東京都知事選も無関係ではないと思います。
東京都知事といえばやはり石原慎太郎氏のときの尖閣諸島購入問題の印象が強いので。
あのとき私も寄付したんですが、そのお金はどうなってしまったんでしょうか?w

さて、誰になることやら。
目が離せないです。

Re: お疲れ様です

>>火竜の紅玉 様
コメント有難うございます。

仰る通り、あくまでも主敵は中国ですね。

東京都知事選の結果については、最悪の結果だけは免れたような気はしますが…。

寄付金についてはwikipedia(笑)によれば
「尖閣諸島が国有化された結果、寄附金は宙に浮く形となった。石原都知事は関連施設の整備費用に充てることを条件に寄附金を国に譲渡することを表明し、後任の都知事に就任した猪瀬も、これを踏襲した。」との事です。
さて、舛添氏はどうされるでしょうか?問い合わせてみてはいかがでしょうか?

最後に「火竜の紅玉」は物欲センサーに泣かされますよね(笑)


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://sensapo.blog.fc2.com/tb.php/53-0016c64a
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

あの日から3年が経ちました «  | BLOG TOP |  » 『 新年の御挨拶 』

プロフィール

戦後レジーム脱却サポーターズ

Author:戦後レジーム脱却サポーターズ


【さらば戦後体制】
現在の日本を取り巻く諸問題の根幹とは「戦後体制」すなわち自虐史観(東京裁判史観)を下敷きとした敗戦国体制にあると考えます。当会の活動理念は
『戦後体制からの脱却』です!

会員様随時募集中!

入会資格
当会の趣旨に賛同下さる方はどなたでもご入会いただけます。
入会金・年会費等
一切無料
入会方法
下段メールフォームに
①名前欄
お名前をご記入下さい。
ハンドルネーム(仮名)でも結構です。
②メール欄
メールアドレスをご記入下さい。
フリーメールアドレスでも結構です。
(パソコンからのメールを受信できるアドレス)
③件名欄
「入会希望」とご記入下さい。
④本文欄
お住まいの地域をご記入下さい。
(都道府県のみでも結構です)
以上をご記入の上、送信願います。
(一週間以内に「会員登録完了のお知らせ」が届きます)

詳しくはURLをクリック↓ http://sensapo.blog.fc2.com/blog-entry-5.html

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

カレンダー(月別)

05 ≪│2017/06│≫ 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -

最新記事

カテゴリ

未分類 (3)
当会からのお知らせ (6)
オススメ記事 (11)
活動 (39)
告知 (12)
ニュース・新聞記事 (2)
動画 (1)
紹介 (2)

最新トラックバック

検索フォーム

リンク

このブログをリンクに追加する

QRコード

QR

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。